大和三銃士~虹の獅子たち~ in新橋演舞場<10/27(千秋楽)>2013/11/05 22:09

2013年10月27日(日)11:30:1階5列花道付近

大好きだったこの舞台も、とうとう千秋楽の幕が下りました。
遅くなりましたが、千秋楽公演を振り返ってみたいと思います。

千秋楽は、アドリブがもっと大変なことになるかと思ったけど、案外そうでもなく、アドリブを入れつつも、話の筋を全く崩さず、しっかりとした千秋楽だったと思います。
でもセリフの1つ1つとか、演技の1つ1つとか、端々に「ラスト」を感じました。

幕があいてすぐの「敵は大崩れでございます」のセリフを聞いたらボロボロ涙が出てきてしまって。
自分でもびっくりしたけど、もうこのセリフ聞けないんだって思ったらぶわっと泣けてしまった。
青山さんの「井伊兵部様が追い討ちに出られます!」も、羽鳥さんの「秀忠様も駒を進められます!」も、峰さんの「我らの勝ちは定まり申した!」も。
すべて泣きながら聞きました。
もちろんそのあとの織部さんも・・・達磨林太郎も・・・。

そして、達磨林太郎が出て来たときに起きた拍手。
客席も千秋楽を楽しもう、盛り上げようとしてるのをまずはじめに感じた瞬間でした。

オープニングのメンバー紹介。
いつも以上に気合いが入っていた濱田くん演ずる花輪嵐様、万十郎さんと刀を合わせるときに「はーっ!」というような声を。
あそこ声出したのはじめて…かな?あんな大きな声は間違いなくはじめてだと思います。
ここでも千秋楽を感じて、涙(。´Д⊂)

そして太一くん演ずる達磨桃太郎が昨日に続き、昨日よりも大きな雄叫び。
これもかなり込み上げてきた(。´Д⊂)

そして最後の盆が回りはじめるとき、濱田くんを含めて気合いれる掛け声かけててまた高まる(つд;*)
盆が回ったらカピタンが両手に包丁、口にも包丁加えて三刀流!カピタンー!(。´Д⊂)

そのあとはいつものようにお芝居が進み・・・
熊野行きが告げられるお城への案内で初瀬さんが爆笑のアドリブをぶちかましたり、
熊野行きの前のお祭りでももちゃんが嵐様の背中にぴょんと飛び乗っておんぶきゃわ!だったり、
熊野での織部さんの美苗さんいじりがしつこかったり(でも26日のがしつこかったかなw)、
熊野の栗シーンではももちゃんが再びちくび占い!とか言いだして嵐様のシャツのボタンを全部はずしたり(合掌)、
等々・・・。

織部さんが美苗さんに語りかけるシーン。
千秋楽の嵐様はそれはもう・・・美しかった・・・。
千秋楽故か、今までで一二を争う涙の量でしたが、静かに、本当に綺麗な涙を流していて。
計算なのかわからないけど、涙が目からあふれ、ポロっとこぼれて頬を伝うと、ライトに当たってキラキラするんですよね。

このシーンは公演中、静かながらいろいろなパターンがあって。
ここでは泣かない公演もあったり、しゃくりあげるほど泣いてしまった公演もあったり。
すぐに後ろ向く公演もあれば、ずっと織部さんと美苗さんを見守る公演もあったり。
濱田くんもいろいろ考えて試行錯誤したシーンだったのかなぁと思ったりします。
千秋楽では、織部さん達を見ているような、ちょっと視線をずらして、その先にある何かを見ているような・・・そして芯に固い決意を感じるような、そんなまっすぐなまなざしで静かに涙し、比較的遅めのタイミングで後ろを向いていました。
好みの問題もあると思いますが、私はこの千秋楽の演技がとても胸に響きました。
しかし濱田くんてどこまで演技の幅を広げてくるんでしょうね・・・。

諦めたような視線で、軽蔑するかのように片桐様やその手の者を見据え、戦いへ・・・。

織部さんが桃太郎に、「お前も行け」と言ったあとのセリフ。
後半公演では、ずっと「もも!お前には生き延びてもらわんとな!」と優しく哀しげな笑顔でのセリフだったのですが、千秋楽は。

「桃太郎!お前には生き延びてもらわんとな!」

と、かなり語気が強めのセリフでした。
優しい言い方もよかったけど、千秋楽のこれもよかった。
本気で桃太郎に生き延びて欲しいと伝えるような。
ここまた涙腺崩壊ポイントでしたね。

そして。
嵐様の見せ場、槍で刺され、マントを取る・・・手が一瞬止まって。
「これで本当に最後」っていう躊躇、というか・・・躊躇ではないのかな、名残惜しさというか、何かいつもと違う心情が見え隠れした一瞬でした。
そして、マントを取ったあとの一言。

「さようなら・・・桃太郎・・・」

全く予想していなかった一言に涙腺決壊しました。
千秋楽、最後の最後、「大和三銃士」という舞台へのお別れも込めたかのような、この一言。
千秋楽だから許される一言だったように思います。
嵐様はね、まだこの時点で諦めていないはずだから。
死へ向かっている、それはわかっているのだけど、本当はまだ「さようなら」を口にしてはいけないのではないかな、と思うのだけど。
でも、それでも許せる、納得できる一言でした。
ツイッターでね、見かけましたけど、太一くんファンの方々も、この一言を気に入ってくれていたようです。
(もちろんそうではない方もいるかもしれませんけど)

クライマックスの立廻りで赤い布の前で「我が銃士隊に栄光あれ!」の前。
いつもは織部さんが万十郎さんと嵐様に、「立てー!」と鼓舞するところ。
織部さんが万十郎さんを呼び寄せ頭をごっつんこし、肩を組んで、そのあと嵐様も呼び寄せて、織部さんの横にやっと立った嵐様。
その嵐様が織部さんを笑顔で見上げる顔がもう、切なくも嬉しそうな、なんとも言えない、いい笑顔でした。

千秋楽は下手側の席だったので、残念ながら嵐様の最後の絶命の瞬間の表情は見ることができなかったけれど、きっといい表情をしていたことでしょう。

カーテンコール。
濱田くんは片手側転(ちょっと前に回る感じのね)で登場。
達成感に満ち溢れた笑顔で深々とお辞儀を。

太一くんが出てきて、次に獅童さん登場!というときに、太一くんが両手をひらひらさせて「フォー!!!」見たく声を出して。
ちょっとびっくりした。太一くんは感情があまり表に出ないタイプなのかな、と思うんですけど、ここではとても楽しそうで。
濱田くんも合わせて手ひらひらさせて獅童さんを迎えていました。

カーテンコール2回目。
挨拶はもうあまり覚えていないのですけど。
獅童さんのご挨拶で、「寂しいけど、今日でこのカンパニーは解散です」ときっぱりおっしゃっていて。
正しいのだけど、悲しかった。けど、ちゃんと終止符をうってくれたのかな、と思います。
あと獅童さんが「皆、それぞれの場で活躍してくれると思います。だから自分も頑張りたい。」とおっしゃっていて。
本当に舞台に真摯に向き合い、そして思いやりのある方なんだろうなぁと深く感じました。

濱田くん挨拶は、濱田くん自身が涙との対決で。
喋ろうとすると泣きそうになって、叫んだり、ほっぺ叩いたり、しゃがんだり、ジャンプしたり(笑)
泣かずにしっかりと挨拶したかったんですかね?
泣きながらでもいいからちゃんと挨拶してもいいと思うんですけど。
まあかわいかったからいいんですけどねー。

その叫んだり自分を叩いたりしてるのを後ろで見ている共演者の方々がね、優しい笑顔で見ていてくださってねぇ。
何より印象的だったのは、前半公演では濱田くんの挨拶をまるで無関心かのように無表情でただ立っていた太一くんが、千秋楽では濱田くんの一挙手一投足に反応して、「はははっ」って声出して笑ってたんですよね。
それ見てなんかほっとしたというか、きっと仲良くなったんだろうなーって思いました。

で、濱田くん挨拶ね(笑)
「見に来てくれた家族や、関西Jr.のみんなの感想の最初の一言が、「本当に全員主役だね」て・・・嬉しかったです。」
「でも、最初から全員の心が一つだったわけじゃないと思います。そうさせてくれたのは獅童さんでした。本当に、ありがとうございました(と獅童さんにお辞儀)。」
「僕の人生の中で・・・まだ生きますけど(笑)、本当に一番の思い出になりました。ありがとうございました!」
という感じだったかと。

そのあとは前列の全員が挨拶を。
さらにそのあと「全員挨拶は無理なんだけど」と後列のみなさんを前に。
獅童さんが「皆マイクなしで叫んでるから僕たちより声が枯れてるんですよ」っておっしゃって、また、泣いた。

演出のきださんも観に来ていたらしく、獅童さんがステージから呼びかけたんだけど、誘導が間に合わずステージには上がれず・・・。
残念だったなぁ。ぜひぜひ上がっていただきたかった。

カーテンコール3回目。
獅童さん、濱田くん、太一くん、友貴くん、真琴さん、榎木さん、藤井さん、蝶紫さん(初瀬さん)、高橋さん(淀君)が花道へ。
そして沢さんも、となったところで曲が変わり、沢さん花道で熱唱。
沢さんの歌をノリノリで聞いて煽ってる濱田くん可愛かったなー。

最後の最後は、太一くんが真っ先に花道先端を走っていって、出演者全員(今日出ていなかった来弥くん、ゆめちゃん含めて)で、ステージ~花道で手をつないで一礼して終了でした。

「大和三銃士」という舞台に出会えて本当によかった。
ちょっと大変だったけど、とても、とても、とっても幸せな1ヶ月でした。濱田くん、ありがとう。

ソロモン流-中村獅童-(2013/11/10)感想2013/11/11 23:13

ずっと楽しみにしていた「ソロモン流」中村獅童さん密着回の放送。
お稽古場にもカメラが入っていたということだったし、千秋楽では上手袖にカメラがいたのを見ていたので、舞台映像も流れるかも、とうきうきわくわくしていたわけです。
とはいえ、もちろん獅童さんに密着した番組なので、濱田くんはちらっと映り込んでくれたらいいなーくらいに思っていたわけですね。

番組が始まってみたら、獅童さんの次にフューチャーされていて驚きと嬉しさと戸惑いと。
獅童さんが濱田くんをかわいいと思い、育てたいと、この舞台を晴れ舞台にしてほしいと、心から思っていてくれたが故に、この構成にしてもらえたのかなと思います。
獅童さんには本当に感謝してもしきれないぐらいです。
ただね、濱田くんが本番までに成長を遂げたからこそ、この構成にしてもらえたのだとも思いますけどね。

まず、濱田くんは稽古場の映像で「関西ジャニーズJr. 濱田崇裕」とテロップつきで紹介してもらってました。
稽古場映像は推測するに2日分。
古い方と思われる方の映像でも太一くんを確認しているので、早くても19日以降、ということですね。

その古い方の映像で、濱田くんは獅童さんから指導を受けています。

「はまちゃん、段取りじゃないんだから、芝居しないと」

と言われているときの稽古内容はクライマックスの殺陣のシーン。
たしかに本番とは全然違う、花輪嵐になっていない濱田くんの姿がそこにはありました。

そのあとも三銃士3人が寄り添って肩を組むシーン。
そこでの濱田くんのセリフ

「大丈夫ですか」

がそれはもう!軽くて薄っぺらで軽くて薄っぺらで軽くて・・・!
目も当てられない出来でした(苦笑)

19日以降でこの状態ってあなた2週間何してたのよ?と言いたくなる始末・・・。
でも逆に、このあとの2週間で初日のあの出来まで仕上げてきたのは逆にすごいなぁを思ったりもします。
たしかに演出のきださんがブログで「濱ちゃんは役を掴んでからはすごくよくなった」と書かれていたので、これが役を掴む前、なのかもしれませんね。

休憩中に非常階段で指導を受ける濱田くんとか、怒られた後にインタビューされてる濱田くんとかも映してくれてました。
インタビューは日本語がちょっとおかしかったけど、「厳しく指導してくれたんです」と、真摯に受け止めてる姿がよかった。

別日の稽古シーンでは迫真の演技を見せる濱田くんの姿が(つд;*)
箱入りする前だからきっと前のダメダメだった稽古から1週間くらいしかないはずなんですよね。
何かきっかけを掴むとこうなるんですかね…いや、ほんと驚きました。

あとは中華屋さんでのお食事会。
濱田くんは獅童さんの前、隣は勝矢さんと、たぶん岩崎さん。
濱田くんコーラ飲んでて愛しい(*´д`*)

初日映像ではなんとクライマックスの濱田くんの見せ場を放送してくださいました。
「やられてたまるかぁぁぁーー!!!」
を映像で残せるなんて感無量です。

(欲を言えば千秋楽の「さようなら、桃太郎・・・」も見たかったけど)

あとは千秋楽の幕が降りたあとの幕の裏側の映像。
「お疲れ様でした!」な濱田くん。
本当にお疲れ様でした!感動をありがとう。

番組後半では獅童さんが忠太郎を演じてらした姿を見て涙しました。
獅童さんにとっての勘三郎さんの存在ってすごく大きかったんだろうなぁ・・・。

濱田くんにとっては獅童さんがそんな存在に近くなるかもしれないですね。

獅童さん、共演者の皆様、そしてテレビ東京さん、素敵な番組をありがとうございました!